寄生獣について

連載が終了してなお高い人気を維持している作品

コアな作品だからこそ見所があるというのは少し暴力的過ぎるが、中にはその名に相応しい作品も存在している。このアフタヌーンからもそうした作品が数々登場して、漫画ファン達の間で語り草となっているものもある。ここからはそんな作品について話をして行くが、月刊アフタヌーンを取り上げるのであればやはり90年代中盤に完結を向かえながら、根強い人気をもってして2003年に累計発行部数が1,000万部を突破した『寄生獣』を取り上げないでどうするか。

筆者もこの作品は連載が既に終了して、コミックスから作品の存在を知ったが、どちらかといえば内容の特徴としてあげるとかなりグロイということは念頭から外せない要素だ。とはいっても、筆者は別にグロイ作品を積極的に好んでいるわけでは無い、描写としてただ多かっただけであって作品の世界観などが純粋に面白かったから読んでいた。それこそ読み始めたのは退屈だったから家にあったコミックスに手を伸ばしたらたまたまそうだった、といったような展開といっても差し支えない。偶然の産物といってもいいが、面白くてそこから全巻読破するまでに時間は掛からなかった。

捕食するパラサイト、捕食される人間

寄生獣のことを知っている、または今年になって知ったという人もいるだろう。それもそうだ、内容としてはアフタヌーンで連載されていたことを加味してもかなりの衝撃作となっているため、漫画としてでの表現だけに留まっていた。連載終了してから20年近い時間をおいて、2014年からは実写映画化とテレビアニメ化といったメディアミックス展開が行われている。今更どうして、という意見も出ているかもしれないが、おそらくその前から何とかして映像化できないものかと思案されていたはずだろう。たまたま今年になってその映像化できるだけの宛てとスポンサーを獲得することが出来た、というところでは無いだろうか。そうでないにしても、この作品を初めて見たときは衝撃というよりかは、何が起きたのか理解できなかったというのが本音だ。

そもそもこの作品では人が当然のように死ぬ、それも刺殺や殴打といった生易しいモノでは無い。異形の寄生生物に取り付かれた人間が変異し、人間そのものを捕食していくのだ。第1話でも何の変哲もない朝を迎えた家庭で、取り付かれた旦那さんが奥さんの首を丸ごとかぶりつくというシーンを見たときは呆然としたものだ。この作品を初めて読んだとき、どんなに少なく見積もっても中学生頃に始めて読んだため、まだその頃はグロテスクな表現に対して耐性を持っていなかったため、思わず躊躇いもしたが、内容が気になったため怖いもの見たさで読み進めていたのを覚えている。

読んでいたということは、完全に苦手としているわけではなかったかもしれないが、寄生獣ではこうした人間の死亡シーンは毎巻必ず登場し、その度に凄惨な死を迎えているためトラウマになってもおかしくないと感じる人もいるだろう。そんな内容だからこそ、逆に映像化するに至っては社会的な倫理観などに基づいて考えれば、映像化は出来ないだろうと思われても不思議なことでは無い。作中での圧倒的とも言える捕食する・されるシーンは今作において最も外すことのできない作品となっている。

漫画家になりたい!

あらすじ

寄生獣という作品について、正直奥が深いため何度となく呼んでいる人が多いと思う。筆者も中学生に一度全巻読み、高校と大学といった感じで読んでいたが、いくら読み進めても内容を完全に理解する、もしくはそのメッセージ性を理解するという意味では考えさせられる場面が多々ある。それくらいの作風を持っているため、著名人の中には愛読書といったように崇めている人もいるほどだ。

それでは簡単にこの寄生獣という作品のあらすじについて、簡単にまとめてみよう。

寄生獣という世界観

それは突如として人間社会に舞い降りた。それは人に寄生して、寄生した人間を捕食して肉体を乗っ取ると、人間に成り代って変わりに自身の本能に基づいて人間を捕食して行く。凄惨な殺戮事件が頻発する中で、一人の高校生にも突如として寄生生物が襲い掛かる。ただ幸か不幸か、その生物は脳を目指して行動することになるが、少年『泉 新一』に取り付いた生物は右手から侵入するも脳髄までに辿り着くことが出来ずに彼の右手と同化する。

それにより、本来なら意志を持つはずのない寄生生物だったが、自己意識を持ったことで人間に対しての興味を持つようになる。新一との共存体制となり、彼から『ミギー』と呼ばれるようになったが2人は他の寄生生物、パラサイトから危険な存在として牙を向けられる。時に戦い、時に退け、時に逃避する、社会の中に紛れ込んだパラサイト達が確実に人間達の中で蠢く中で人々は疑心暗鬼に駆られる。やがてパラサイトの存在が表立って世間に曝されたことにより、パラサイトたちを殺そうとする機運が高まっていく。

その争いと葛藤に巻き込まれていく新一とミギーだったが、そうした中で彼ら自身にも危険が迫り、やがてパラサイトたちの中で最強とも言うべき存在と戦う顛末へと陥っていくのだった。

暗殺教室

誰が被害者で、誰が犠牲者なのか

この作品を読んでみるとわからなくなるのが、被害者は人間なのかパラサイトなのか、加害者はパラサイトなのか人間なのか、といった点で分からなくなる。人間を捕食しているからパラサイトが悪とするのも少し違っており、また人間は一方的に捕食されているがためにパラサイトたちから襲われる被害者であるとも、一言では言い切れない部分がある。

ならこの作品で諸悪の根源として表現されるべき存在はなんなのだろう。そもそも悪として表現するべき存在そのものは存在していないのかも知れない。

イマドキ、ウェブコミック

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