オタクと一般人の境界線

この作品ではその違いを痛感させられる

オタクと呼ばれる人は、基本的に一般人と境界線というべき線引きを惹かれる経験があるだろう。筆者もその一人だが、自身をオタクだと肯定するまではそれなりに時間があった。うつろ、筆者はそういう意味ではある時までオタクという草鞋を吐ききれていない、半端な状態が数年近く継続していたと今更ながらに分析して理解できる。元々業界に対してそれなりに理解はあったが、その後専門店での勤務などを経たこともあって、自分がオタクとしての一歩を踏み出したと思うことが出来る。

別に恥じているわけでは無い、そもそも恥じるところは無い。人間としてあるべき姿として、やるべきところはキチンとやっているつもりだ、恥じるようなこと、それこそ犯罪行為をした覚えもないので自分がオタクということで蔑みの視線で見られるのは、正直心外だと感じる。ただ一般、特に世間と呼ばれるメディア関係ではとにかく、オタクという存在をまるで社会が生み出した害悪とばかりに一時期叩いていた時期があった。それを聞くたびに文化として、娯楽として一分野に対して集中砲火を浴びせる事が果たして正義と呼べることなのだろうか、またオタクと呼ばれることに対してひた隠しにしている人もいる中で、このげんしけんという作品ではオタクという存在をより深く知る事が出来るといえる。

そしてそういった文化に深く携わっている状況であることを深く理解しながらも、生きるために必要な術を磨かなければならない、もしくは手に入れなければならない現実が待ちかまえている。誰しも通らなければならない道であり、無視して通過できるほどのモノでは無い。オタクとして生きる前に、人間として自立するためにも働かなければならない季節になると、必然と社会へ羽ばたかなければならない。

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オタクは働かないというのは間違い

つい最近のこと、とあるテレビでオタクという人たちについて特集していたテレビ番組が放送されていたということ。筆者はそれを視聴しておらず、親伝から聞かされたのだが、オタクと自称する人が就職活動をして成功し、就職が決まっていることに対して女性アナウンサーがそのことを驚愕という言葉そのもので仰天していたと聞かされたとき、一般の人からは極端な意味で間違った偏見を向けられているのだと改めて思い知らされた。

オタクだから働かないなどとそもそも誰が言ったのだろうか、むしろオタクは世間一般の企業で働いてはいけないのだろうかと過大かもしれないが、そんなことさえ思い起こさせるような発言だろう。ある種差別的な発言にも近いため、正直このことを聞かされてからそのアナウンサーに対して、筆者は嫌悪感しか持たなくなった。オタクだからという一言で、すべての人が引きこもりやニートといったものになると思われているのだから、それは大きな間違いだ。

むしろオタクだからこそ、趣味を継続させるために稼ぎたいと思うものである。言っていて少々情けなくなるが、社会人の中にもオタクと言うべき人達は沢山いる、そしてそんな人々に支えられているからこそ市場が成り立っている。筆者もその手の専門店に勤務しているとき、給料日ともなれば大勢の人が買い物に出かける。その時期に合わせて新商品やらを発売している影響も関係しているだろうが、とにかく給料日が前後するタイミングだと福沢諭吉様があちらこちらと乱舞しては、面白いくらいに樋口一葉様が足りなくなって責任者に両替金の用意を依頼する光景が連続したものだ。

このげんしけんでもそうしたオタクの、特に大学生から社会人になるまでのストーリーは、オタクというよりも大学生らしく就職に関して葛藤し、また気になる異性との恋愛事情といったような、それまでの作風にはなかった形を表現している。この作品ではオタクといったものを分析して完成されているが、それと同じくして人間としての感情の機微を上手に表現できている。

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名言『気付いたらオタクになっているのさ』

げんしけんという作品を読んでみて思うこと、確かにオタクとしての姿が克明に表現されているが、だからこその名言が登場している。それは、

・『気付いたらオタクになっているのさ』

というものだ。オタクを自負している人にしてみれば、この一言がぐさりと胸を突き刺すような思いに苛まれる事は確実だろう。筆者もこの言葉は少しばかり重みのあるものだが、決して嫌味なモノでは無い。考えてみると、いつ頃から自分が本格的にオタクとして自覚して道を歩いているのかと聞かれると、正確な時期を覚えていない人が多いのではないだろうか。筆者もその口だ、よりドップリとディープな世界に突入したのは数年前からだが、その前からかなりマイナーではあったが、それなりに同人誌やら漫画、そしてアニメといったものを嗜んでいたものだ。

オタクとしての本質をこれでもかと表しているこの台詞、人によっては辛い言葉かも知れない。

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