月刊アフタヌーンについて

週間モーニングの二番煎じ

書籍不況と言われているが、毎期ずつ少量ではあるものの発行部数を減らしているため、講談社としても雑誌の発行部数を何とか盛り返そうと努力はしているだろうが、結果的に身を結んでいるとは言いがたい状況だ。そんな中で昨年から今年にかけてはそこまで極端に売上を減らしてはいない雑誌もある。その雑誌とは『月刊アフタヌーン』というもので、漫画雑誌としてはすでに約30年近い時間が経過している、それなりに古い漫画雑誌でもある。

漫画雑誌とはいっても、週間少年ジャンプやマガジンなどに見られるような特徴を持っている漫画が多く見られるのではなく、どちらかといえばやや対象年齢が高めなところが特徴でもあるのが、今作の見所でもある。そのため名前を知らないという人がいてもおかしくないかもしれないが、連載されている作品の中にはなんと最長で25年間という四半期もの間掲載されていたものもある。だから何気に作品について知っているという人もいるだろう。

ただ雑誌が連載される経緯としてはそれほど華やかなものではなかった、確かに連載されている作品の中には看板となる作家もいた。そうでもしなければさすがに雑誌そのものが売れないためであるが、それ以外の作家については大半が無名の新人を起用しているという、今の時代では中々考えられない試みといえる。そんな雑誌が刊行してからすでに30年近い時間刊行されていることを考えると、根強い人気があるといえる。

筆者も書店に勤めていたときのことを踏まえてみれば、雑誌が発売される時期には決まって固定層とも言える人々が購入していき、月によっては入荷分が発売してから1週間前後で完売してしまうなどするときもあった。また現在連載されている作品の中には、人気作ともいえるものも掲載され、過去連載されていたものの中には名作として謳われているものもある。そんなアフタヌーンも、元々はそれ以前から刊行されていた『週間モーニング』の二番煎じ的な扱いを受けていた。それが、先述に記載した無名の新人の大量起用に繋がる。

漫画家になりたい!

東京・神奈川・埼玉などを中心としたの保育のお仕事なら求人サイト保育のしごと.net!あなたの保育士の仕事探しを応援します。会員登録は無料で行えますのでどうぞお気軽にご利用下さい。

漫画家育成の意図もあった

元は週間モーニングでは掲載することが出来ない、もしくは今後成長の見込みのある新人を技術的な成長が見込める場所は出版社としても非常に重要な問題だ。漫画雑誌にとって広告なども確かに便利な手段として用いられているが、やはり本質的に求められているのは掲載作品がいかに面白いか、この一点に尽きる。今でこそSNSといったインターネットサービスが急激に普及して、同人活動などもしやすくなっている影響もあるため、技術を磨ける場は増えている。ただそれも1980年代中期から後期にかけてともなれば、そもそもコンピューターが普及していない時代で、紙面での投稿によって漫画家として修練しなければならなかった時代だ。そう考えると現代の技術革新によってもたらされた開発によって、漫画家の育成そのものは非常に効率よく促進することが出来るようになっていると考えられる。

当時はそんな便利な道具がまだ存在していない時代だったため、講談社としても勢力を尽くして作家の育成に努めるためにも、二軍といった意味合いこそ強いが新人でありながら月刊連載を持つことが出来る強みは十分に価値があるといえる。

そもそも月刊誌というのがミソだろう、週刊誌ともなれば締め切りも底知れぬ程度に早く、そして迅速に書き上げなくてはならない。そのため連載作家は数名のアシスタント共に日夜死ぬ気で作品作りを行っている事も、よく知られているだろう。大抵が修羅場の連続であるとも言われているが、月刊誌になれば幾分か期日にも余裕がある。また月刊誌ならではのこだわりや強みとしては、作品に対して技術を惜しみなく発揮することが出来るのもある。

世界的な大ヒット作品が出ることも

過去、講談社にこだわらず月刊誌で連載されて日本のみならず、世界的な大ヒットを繰り出した作品も登場している。よく分かる例として圧倒的な世界観でテレビアニメ化された『進撃の巨人』だ。こちらの作品はアニメ化前のコミックス発行部数は、月刊誌としてみても『1,200万部』も売り上げていた。その前から作品に対して定評があったことも影響されているが、アニメ化されたことで作品を知らなかった人々にも需要が上がり、2014年までに『累計4,000万部』までに膨れ上がっている。

月刊誌での連載では締切までの時間が週刊誌と比べれば長いからこそ、作画や世界観などを作りこむことが出来る。逆に月刊誌だからこそ出来ることをすることに意味があるとも考えられる。

暗殺教室

個性的な作品が集まっていた

技術を磨くための場としてもだが、アフタヌーンの場合は新人ばかりが起用されていたということもあって、連載されている作品の中には個性的過ぎる、またはどう考えても週刊誌では連載できない、もしくはあまりにコアすぎて一部の人間にしか需要が見込めない、といった作品が集うこととなる。講談社としてはそれに関してはあえて規制せず、むしろ自由度を広げていた節もあったと述べている人もいる。そうしたことから作家自身が書きたい、もしくはやりたかったネタなどを扱った漫画が多く登場することとなる。

そうした傾向は更に加速し、前述の特徴のほかに原稿料が安く済むといった理由なども重なっていつの間にか無名作家の登竜門的な雑誌としても扱われるようになると、気付けば雑誌の総ページ数がいくら月刊誌とはいっても分厚い1,000ページ前後までに膨れ上がったこともある。正直やりすぎなのではと思うところもあるが、これはこれで魅力としても受け入れられる。中には今後成長が見込める作家がいるかどうか、顧客としてみた目利きを鍛えられる場として使用することも出来る。

イマドキ、ウェブコミック

あなたの好みの一室探します!高円寺の不動産や賃貸アパートお探しならガリバー高円寺店の物件リクエストをぜひご利用下さい。こだわりの物件特集も多数掲載しております。

月刊誌アフタヌーンを語る