good!アフタヌーン誕生の経緯

あまりに分厚くなりすぎたことも影響している?

先述の月刊アフタヌーンの、作家達の登竜門として新人を大量に起用する方針については間違っていないといえる。ただそこに自由という言葉に託けて、来るもの拒まずの姿勢を示した結果、先に話したとおり一時期は1,000ページという分厚さまでに膨れ上がってしまった。正直、それだけ雑誌を見てじっくりと読み込むとなれば一日という時間を浪費しても正直足りないかもしれない。中には途中で読む気力が失われてしまったという人もいるという。筆者は読みたい作品が読めれば良いという人なので、正直それだけの厚さをしている雑誌は目を通したいと思わない。ジャンプやマガジンのようにまだ300ページ前後であれば読んで苦労と感じることは無いかもしれないが、その3倍以上ともなれば読む事はもちろん、持つことも大変になってくる。そう考えると当時の購買層だった人々はそれだけ分厚い雑誌を持ち歩いていたんだと考えたら、よく頑張っていたなといえる。

ただそのあまりに特異すぎる作風からか、90年代の1,000ページ超のバックナンバーは高値で取引されることもあるらしいが、いくらなんでもやりすぎたとして一部のファンからは批判を集めることとなってしまう。確かにどう考えても門扉を広げすぎたといえるため、これに関しては講談社側の自由さに批判が集まってもしょうがないが、面白さとしては群を抜いていることだけは確かだ。新人のために中々作品を発表する場がない人々にしてみればありがたかったのは言うまでもない、現代風に言えばSNS投稿の紙面版といったものだと見て良いだろう。

それからはアフタヌーンも落ち着きを取り戻していくが、やはり掲載作品はその他の月刊誌と比べてもかなり異色な作品が揃っているため気質は昔から継承されているといっていいだろう。そうした中、アフタヌーンから増刊号として登場し、その後月刊誌として正式登場するのが『good!アフタヌーン』だ。

こちらもやっぱり個性的な作品が勢ぞろい

元は月刊アフタヌーンの増刊号として隔月発売されていたが、人気が徐々に集まることによって2012年11月に発売された第25号を持って正式に月刊誌として登場する。それだけ需要が高かったということになるが、やはり掲載されている作品の大半が通常の漫画雑誌には見られない、かなり異色な世界観を採用したものが多い。中には正統作品ともいえるものもあるが、言い方は良くないかもしれないが風変わりな作品が多く見られるため、一般的にそこまで理解が求められるかどうかはかなり微妙なところ。

ただこのgood!アフタヌーンで連載している作家の特徴として、アフタヌーンで連載を担当している作家、もしくは同講談社から刊行されている漫画雑誌『イブニング』の連載を持っていれば、他誌が刊行している雑誌で連載していた経歴を持っている作家が登場することもあれば、新人が器用されたりしている。ここにかつて自由度を売りにした初期のアフタヌーンの気質が感じられるが、そこにある程度の物差しが敷かれている雑誌と見ることも出来る。本質的にはアフタヌーンも初期のような暴走は見せていないが、作風の自由さに関して言えば継承し続けているため、good!アフタヌーンにおいてもそれは例外ではなさそうだ。

漫画家になりたい!

やりすぎている感も

表現の自由という言葉である程度、漫画作品とはいえ著しくコンプライアンスから逸脱するような作風でなければ認められるといった、そんな風潮は何処にでもある。少し取り上げた進撃の巨人においても、作者が編集部から受けた漫画連載における描写の注意事項として、『人体切断の断面図は描いてはいけない』という一言しか言われていないため、あれだけの世界観を表現する事が出来ている。

ただこのgood!アフタヌーンにて連載されている作品の中には少々行き過ぎているのではと思わせる作品もある。具体的な作品名はここでは控えるとして、作中で男女の性行為が描かれているのだ。付け加えると、一応good!アフタヌーンも、月刊アフタヌーンにおいても対象年齢層は全年齢となっていることを付け加えておく。表現の自由に託けてやりすぎだとして、ある作品が規制対象として槍玉に上がった話題も新しいが、そういう作品になってもおかしくないだろうと感じられるものもあるため、そこはおそらく色々なところの戦いになるだろう。

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個性的だからこそ、人気が出る?

アフタヌーンにしても、good!アフタヌーンにしても個性的な作品が集まっているのはもちろんだが、雑誌そのものを知らないと中々作品の存在を感知することができないこともある。筆者も正直書店に勤めるようになったことでこの二誌の存在を知ることが出来たが、もしそうした経験がなければおそらく存在そのものを知る事はなかったかも知れない。

ただマイナーだからこそ、それまでに見られなかったような世界観で人気を博する作品も出てきている。中には連載が終了してから20年近い時間が経過していながら、いまだに当時のファンはもちろん、その後に作品の存在を知った人伝から読者を増やしたことで近年メディア化される至りとなった、隠れた名作と称される作品も連載されている。

ジャンプやマガジンといった一般読者層が圧倒的に多く、認知度も桁違いに高い作品については人気さえ獲得できればそれなりの需要が見込めるが、アフタヌーンを始めとした個性派作品が勢ぞろいしている雑誌に関しては、一部のコアなファンからの後押しで人気を博すのが良いところだろう。そういう意味では作品の世界観に関して言うなら、見惚れるだけの作品がいまだに埋もれている可能性も十分にある。それが社会に出た時に自分は知っているという優越感に浸れるからこそ雑誌購入はやめられない、そんな人もいるかもしれない。

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